使える?Chat GPT

 チャットGPT、流行っていますよね。AI分野にはうとい管理人でも、名前を聞かない日はないです。

 そこで、チャットGPTで作成した文章を、本サイトの艦艇の解説文章に使えないかためしてみました。現時点での結論では <誤情報が多くそのままでは使えない>。になりました。

 管理人が行った方法は、チャットGPTのテキスト欄に艦艇名 解説or説明 と打ち込んで送付します。すると、1分もかからずに、その艦艇の解説文章的な文が作成されます。

 例、戦艦長門の解説をしてください 

(ただし、ここはもっと良い入力方法があるかもしれません。)

 この日本語の質問に対し、違和感のない理論整然とした日本語の文章が、短時間でできています。AIはすごいなーと驚き且つ感心しました。

 文章の骨格はしっかりしており、管理人の文書のようにグダグダしていないです。そのため、骨格はそのまま利用して、誤情報を正しく変更すると、使える(むしろ、上手い?)文章にできそうです。

 しかし、これでは無味乾燥な上訪問くださった皆様にも申し訳ないです。サイト差別化からも厳しいです。従って、管理人がひきつづき文章を書いていきます。

 今後必要とされるであろう、AI文章と人間が書いた文章との比較の点からは面白いテストでした。

 AI文章との差別化には、<作製のポイント>や<個人的な感想>など、実際に人が模型を作った、という感覚を前面に出すと良いと考えています。

Chat GPTによる 艦艇解説文作例

 このシステムはウエブで情報を集めているのことなので、艦艇の知名度違いによりいくつか文章を書かせました(2023/5)。何隻か解説を書かせた中で最も正確だったのは、戦艦武蔵でした。

かっこ内のイタリック文字は管理人がWikiなどで調べたデーターと比べた結果です。

AIが書いた戦艦武蔵の解説は

 戦艦武蔵は、大日本帝国海軍が第二次世界大戦中に建造した戦艦です(建造開始は戦前だが竣工は戦時中のなのでまあOK)

 武蔵は大和型戦艦の2番艦として計画・建造され、その巨大な船体と強力な火力で知られています(問題ない)

 武蔵は全長263メートル(正解)、幅38.9メートル(正解)、喫水深さ11メートル(×(惜しい)10.4)という巨大なサイズを持ち、排水量は約65,000トン(正解)ありました。

 これは当時の戦艦としては最大のサイズであり、その威容は他の艦艇とは一線を画していました(問題なし)

 主砲としては、主砲塔に46センチ砲を3基(正解)搭載していました。

 これは当時世界最大の艦載砲であり、その威力は敵艦や陸上目標に対して圧倒的な破壊力を持っていました(問題ない)

 副砲としては15.5センチ砲を12基(×竣工時でも4基)、12.7センチ砲を24基(×6基)搭載しており、対空戦闘や対水上戦闘にも備えていました(問題ない)

 武蔵の装甲は非常に厚く、特に主要部位では最大で約60センチ(正解)の装甲板で守られていました。

 この装甲は敵の攻撃からの防御力を高め、耐久性を向上させる役割を果たしました(問題ない)

 また、武蔵は最大速力27ノット(約50キロメートル/時)(正解)を発揮することができました。

 この速力は、巨大な船体にもかかわらず高い機動性を持つことを意味しており、戦場での運用において重要な要素となりました(問題ない)

 武蔵は1942年に竣工し、その後は太平洋戦争の戦局に投入されました(正解)

 しかし、1944年のレイテ沖海戦において、連合国の航空機の攻撃を受けて撃沈されました(正解)。この戦闘で武蔵は多くの被害を受け、最終的には爆発し沈没しました(正解)

 戦艦武蔵は、その巨大なサイズと強力な火力で知られています。また、戦艦武蔵の沈没は大日本帝国海軍の力の衰退を象徴する出来事となりました(問題ない)

 というわけで、正答率は17/20の85%でした。これはかなり良い部類です。なぜかは不明ですがより知名度高い大和の方が間違った部分が多かったです。情報ソースに誤りも多いためかもしれません。

 しかし、少し知名度が低い戦艦山城の解説となると、ずいぶん様子が変わります。

 戦艦山城(やましろ)は、大日本帝国海軍が第二次世界大戦中(×大戦前)に建造した戦艦です。

 山城は、伊勢型戦艦の姉妹艦であり、伊勢型戦艦の改良型(×伊勢型が扶桑型の改良)として計画・建造されました。

 しかし、山城の建造は遅れ、竣工したのは戦争末期の1942年(×1917)時期になりました。

 山城は全長227.4(×205)メートル、幅31.7(×28.65)メートル、喫水9.7(×8.66)メートルという大型の戦艦であり、排水量は約39,900(×30,577)トンでした。

 主砲としては、主砲塔に46センチ(×36)砲を4(×6)基搭載していました。これは当時世界最大の艦載砲であり(×)、その火力は敵艦や陸上目標に対して大きな脅威となりました(微妙)

 また、副砲として15.5(×惜しい15)センチ砲を12(×惜しい14)基、12.7センチ砲を8基(×4基)搭載していました。

 山城の装甲は、最大で約40(×30)センチに達する厚さの装甲板で保護されており、防御力も優れていました。

 また、最大速力は約27(×25)ノット(約50キロメートル/時)であり、高速での航行も可能(×低速戦艦として有名)でした。

しかし、山城は竣工後すぐに戦局が悪化し、戦争末期の混乱期に活動する機会が限られました。実戦での活躍はほとんどありませんでした(×建造時期が違うため変)

 戦争終結後、山城は連合国の占領下におかれ、1946年に解体されるまで使用されませんでした(×1944に沈没)

戦艦山城は、その巨大な船体と強力な火力を持つ姿で知られています(微妙)。また、その建造の遅れや戦局の悪化により、戦争の影に隠れた存在となってしまいました(×建造時期が違う)。今日では、山城は戦艦の歴史や日本の軍事技術の一部として、興味深い研究対象となっています(微妙)

というわけで、ほぼ全敗という武蔵と逆の結果でした。他の艦艇でも似たケースが多かったです。竣工時が誤りの情報を拾ってしまうと、その後の記述すべてに影響して正解部分が少なくなるようです。

 そのため質問を <1917年に竣工した戦艦山城> と竣工年を指定したところ、これが結構文章が変わり、正確な部分が増えてきました。以下の通りです。

 戦艦山城(やましろ)は、日本の戦艦であり、第一次世界大戦の終結後、1917年に竣工しました。(正解、情報いれているからか)

 山城は伊勢型戦艦の2番艦(×)であり、姉妹艦の伊勢(いせ)(×)とともに日本海軍の重力戦力として活躍しました(重力×は原文のまま→重要だとおもう、結局×だが)

 山城は、全長が215.8メートル(708フィート)、幅が34.64メートル(114フィート)で、排水量は39,154トンでした。

 最大速度は23.3ノットであり、主砲として12インチ(305ミリ)砲を10基搭載していました。また、副砲として14センチ(140ミリ)砲や9センチ(90ミリ)砲も装備していました。
(この項の数値はまたまた全敗です。ただ、前回と違うのが謎です)

 山城は、第一次世界大戦の終結後に竣工したため、その戦争には参加しませんでした(〇)。しかし、1920年代から1930年代にかけて、山城は改装を受け、さまざまな近代化が行われました(〇)

 改装後は、航空母艦に改造されることも検討されましたが、結局その計画は中止されました(こういう説もあったらしく、全て間違いとは言えない)

 第二次世界大戦の勃発時には、山城は旧式化しており、より新しい戦艦と比べると劣っていました(問題なし)

 山城は太平洋戦争の初期には日本の主力艦隊の一部として行動しましたが(×、専ら訓練用)、1944年のレイテ沖海戦においてアメリカ海軍の航空攻撃(×水上戦闘、それ以外の部分は問題なし)によって大破し、最終的に沈没しました。

 戦艦山城は、日本海軍の歴史における重要な艦船の一つであり、その建造から第二次世界大戦での戦闘参加までの間に、日本の海軍力の変遷を反映しています(問題なし)。

 というわけで、結構正しい記載部分が増えました。どのように質問するよいかなど確かに面白い検証になりそうです。

 ただ、丸投げはできないので、使用者の知識も問われるのは間違いないようです。

タイトルとURLをコピーしました